小椋克己さん

最近は龍馬記念館の館長をされていた方。高知放送のアナウンサーだった。
あれは、ハレー彗星を前浜に見に行ったときだったから、86年のことか。
早朝、母親妹と3人で双眼鏡を手に浜に見に行った。田舎なので空の暗さはどこでも大丈夫なのだが確か彗星の位置が南の水平線近くだったので浜に行くことにしたと思う。
双眼鏡でかわるがわる見ていたのだが、かなり大きな奴だったので重さでぶれる。よく見えないねなんて話してたら、近くで望遠鏡で観察していた方が、どうぞと声をかけてくれた。聞き覚えのある声だった。小椋さん一家だったのだ。
覗かせてもらうと、小さいながらもきちんと彗星の尾まで確認できた。
2,3感想をいいあい、お礼を言って帰ったと思う。
ほんの些細な出来事だが、ラジオやテレビで聞く声で話しかけられたことと、ほのかに見えた彗星の尾とで、記憶に残っている。
故人の冥福をお祈りします。